水まわりリフォームでは、キッチンや浴室を新しくするだけでなく、トイレの水洗化や公共下水道への接続など、住宅の排水方式そのものを変更する工事があります。諫早市が実施している2026年度住宅性能向上リフレッシュ事業では、補助対象工事費が50万円以上となる工事に対して一律10万円を補助しています。さらに対象工事と合わせて、汲取便所を水洗便所へ改修して下水道に接続する工事には3万円、浄化槽を廃止して下水道へ接続する工事には2万円の加算補助があります。2026年度の申請受付期間は4月1日から12月18日までとされていますが、予算額に達した場合は期間内でも受付終了となります。水洗化工事では便器交換だけでなく、宅内排水管、ます、公共ますへの接続、旧便槽や浄化槽の処理などが必要です。特に古い住宅では、床下の排水管が現在の改修計画に適した径や勾配になっているとは限りません。便器やキッチンの位置を変更すると横引き管が長くなり、勾配不足による詰まりの原因になることがあります。設備選定より先に排水経路を確認することが重要です。また浄化槽を廃止して公共下水道へ切り替える場合には、浄化槽へ流入していた台所、洗面、浴室などの排水管も新しい経路へ接続します。住宅全体の排水図を作成しておくと工事後の維持管理にも役立ちます。補助制度を利用する場合は、交付決定前に着工すると対象にならない制度が多いため、契約、申請、着工の順番を必ず確認します。島原半島でも自治体ごとに住宅改修や浄化槽関連の支援制度があります。補助金だけを理由に工事内容を決めるのではなく、今後何年その住宅を使用するのか、配管の残存寿命はどの程度かまで考えて改修範囲を決めることが大切です。