水道水の水質管理で2026年に大きな変更がありました。PFASの一種であるPFOSとPFOAについて、2026年4月1日から正式な水道水質基準が施行され、PFOSとPFOAの合算値で0.00005mg/L、すなわち50ng/L以下という基準が設定されました。
PFOS・PFOAはこれまでも水質管理目標設定項目として扱われていましたが、今回の改正により水道事業者等には基準値の遵守と水質検査の実施が義務付けられました。環境省によると、検査回数はおおむね3カ月に1回以上を基本とする制度となっています。
2026年4月施行後、水道水質基準はPFOS・PFOAを含む52項目となっています。一般細菌、大腸菌、重金属類、有機化学物質、臭気、濁度などと同様、水道法に基づき基準へ適合する水を供給することが求められます。
住民側で理解しておきたいのは、PFASという言葉だけで水道水の安全性を自己判断しないことです。環境省は、水質基準を超過した場合には飲用による摂取防止を図り、水源切替などの低減措置を講じると説明しています。一方で基準値を超えた水を一度飲んだから直ちに健康被害が生じるという意味でもないとしています。
また、水道事業者が複数の水源や浄水場を使用している場合、同じ自治体でも給水系統によって検査結果が異なる可能性があります。自宅の水質について確認したい場合は、全国の一般論だけではなく、実際に給水を受けている島原市、雲仙市、南島原市など各水道事業者が公表する水質検査結果を確認することが基本です。
井戸水を個人で利用している住宅や事業所は、水道事業者が供給する水道水とは管理主体が異なります。飲用井戸の水質に不安がある場合には、自治体や検査機関へ相談し、必要に応じて検査を行うことが重要です。
PFOS・PFOA対策では浄水器を購入すればすべて解決するというものでもありません。製品ごとに除去対象物質や性能確認方法が異なるため、購入時にはメーカーが示す試験結果、カートリッジ交換条件、対象物質を確認する必要があります。