キッチンリフォームでは扉色、収納、ワークトップ、食器洗い乾燥機などに目が向きやすい一方、設備工事では給水・給湯・排水管の位置確認が最も重要な作業の一つです。既存キッチンと同じ位置で交換する場合は比較的施工しやすいものの、シンクや食洗機の位置を変更する場合は配管ルートの検討が必要になります。
特に注意したいのが排水管です。給水管は圧力があるため比較的自由にルートを変更できますが、排水は自然流下が基本で、適切な勾配を確保しなければなりません。床下や壁内に十分なスペースがない状態でシンクを大きく移動すると、排水が流れにくくなったり、将来的に詰まりやすくなったりすることがあります。
TOTOのシステムキッチンでは「ザ・クラッソ」や「ミッテ」などが展開され、シンク、水栓、収納の使いやすさを重視した商品構成となっています。ただし、どのメーカーを選ぶ場合でも、施工前に既存配管の位置、床下点検の可否、排水径、給湯配管、電気容量を確認することが重要です。食器洗い乾燥機を新設する場合は専用電源や給排水接続も必要となります。
島原半島の既存住宅では、長年使用したキッチンで床下配管や止水栓が同時に劣化していることもあります。キッチン本体だけを新しくするのではなく、工事時に床下の漏水跡、排水管の腐食、接続部の状態を確認しておくと安心です。見える設備と見えない配管を一緒に更新することが、長持ちするキッチンリフォームにつながります。