雲仙市は2026年10月使用分から下水道使用料を改定すると発表しています。市によると、下水道事業では下水道管、ポンプ場、汚水処理場などの維持管理費や電気代、施設整備のために借り入れた資金の利息など多額の費用が必要で、使用料だけでは賄えず一般会計から不足額を補填している状況が背景にあります。下水道は家庭から排水を流すだけの設備ではありません。道路下の管路、マンホール、ポンプ設備、処理施設までが一体となって初めて機能します。そのため人口減少などで使用料収入が伸びにくい一方、既存施設の点検や更新を止めることはできません。住宅や事業所では料金改定とあわせて、排水設備の状態を確認しておくことも有効です。流れが遅い、ゴボゴボ音がする、屋外桝から臭いがするなどの症状がある場合、宅内排水管の詰まりや勾配不良が原因のことがあります。油脂を多く扱う飲食店ではグリース阻集器の清掃不足が公共下水道側の障害につながらないよう定期管理が必要です。雲仙市では宅内の排水設備工事や修繕を行える「下水道排水設備指定工事店」の制度があり、指定事業者一覧を公開しています。下水道工事では給水設備とは異なる基準や手続きがあるため、接続や改修前に自治体へ確認することが重要です。2026年10月からの料金改定を機に、使用水量だけでなく排水設備の維持管理についても見直してみるとよいでしょう。