ポンプは給水設備や排水設備の中でも、故障時の影響が大きい機器です。受水槽から高い階へ水を送る給水ポンプ、地下ピットから汚水や雑排水をくみ上げる排水ポンプなどは、停止すると建物全体の水利用に支障が出る場合があります。日常点検で最初に確認したいのは異音と振動です。通常より大きな振動、金属音、周期的な異音が出ている場合、軸受、羽根車、モーターなどに異常が発生している可能性があります。次に確認したいのが圧力です。給水ポンプでは設定圧力に対して運転・停止が頻繁に繰り返されていないかを確認します。頻繁な起動停止は圧力タンクやセンサー、逆止弁などの異常が関係する場合があります。配管接続部やメカニカルシール周辺の水漏れも重要な点検項目です。少量だからと放置すると、腐食や電気系統への浸水につながることがあります。排水ポンプではフロートスイッチや水位センサーの動作、異物の詰まりにも注意します。島原半島の宿泊施設、温泉施設、集合住宅、飲食施設などでは、水を大量に使う時間帯が集中することもあります。設備が停止してから修理業者を探すのではなく、ポンプ型式、製造番号、設置年月、制御盤の回路、交換履歴を記録しておくと復旧が早くなります。また停電後に自動復帰する機器なのか、手動操作が必要なのかも管理者が把握しておくことが重要です。