給湯機メーカーなどは2026年5月、家庭部門の脱炭素化を目的として「ガス石油省エネ給湯機普及促進会議」を設立し、「スマいる給湯プロジェクト」を開始しました。ノーリツ、リンナイなど給湯関連事業者が業界横断で、高効率給湯機の普及促進に取り組むものです。
家庭のエネルギー消費の中で給湯は大きな割合を占めます。そのため給湯器を高効率化すれば、毎日の入浴や台所利用を大きく変えずにエネルギー使用量を削減できる可能性があります。ガスでは排気熱を再利用するエコジョーズ、石油ではエコフィールなどが代表的な高効率機器です。
島原半島で給湯設備を更新する場合には、現在使用している燃料、年間使用量、設置場所、給湯配管などを確認し、最適な方式を比較することが重要です。既存のガス・石油給湯器から同じ燃料の高効率機器へ交換すれば、建物条件によっては大規模な配管変更を抑えられる場合があります。
一方、高効率給湯器ではドレン排水が発生する機種があります。エコジョーズなどを設置する場合、本体だけでなく排水経路の施工が必要です。既設給湯器の位置に排水設備がない場合、施工方法を事前に確認しなければなりません。
また省エネ効果は家庭ごとに異なります。使用人数が少ない住宅と、大量のお湯を使う多人数世帯では投資効果が違います。機器価格だけでなく、年間燃料費、耐用年数、維持管理費を含めて比較することが大切です。
省エネ機器への更新は、故障して緊急交換する段階では十分な比較ができないことがあります。使用年数が長い給湯器は型式と設置年を確認し、余裕を持って更新計画を立てることが合理的です。